アイドルと私
伊野尾くんの記念すべき30歳のお誕生日に寄せて。
6月は梅雨でじめじめしているし、連休のない月だから憂鬱だなと言う人もいるけれど、私は6月が大好きです。
だって、伊野尾くんのお誕生日がある月だから。
確かに、湿気で髪の毛がうねるのは嫌だけど、紫陽花がきれいだし、雨の匂いも好きです。
いつもは、6月になるともうすぐお誕生日だとアピールしてうきうきな伊野尾くんだけど、今年は30代になるのが少し不安なのか、いつもとは違う心持ちなのかな?
大丈夫だよ。
30代になっても、きっと伊野尾くんは伊野尾くんらしく進んでいくんだろうなって思うよ。
伊野尾くんと出会って、たくさん幸せな気持ちにしてもらって、いろんなことを教えてもらって、私の世界も大きく広がりました。
伊野尾くんを好きになったばかりの10代の頃、東京に行きさえすれば伊野尾くんと付き合えるんじゃないかって大きな勘違いをしてたこと、苦いけどいい思い出です。(笑)
少し年上で聡明で綺麗な顔をした伊野尾くんのこと、あこがれの先輩みたいな感覚で、異性として素直に好きでした。
今だって感情が高ぶるとふざけて、結婚して!と呟くけれど、役所に届けを出したい訳でもないし、指輪の交換をしたい訳でもないんだよね。
伊野尾くんのことが大好きだけど、異性に対する好きだけでもないし、こんな人になりたいなという憧れだけでもないし、いろんな感情が複雑に混ざっていて、どんな好きか、自分でもいまだによくわかりません。
よくわからないけれど、伊野尾くんを好きなことは、もう私のアイデンティティの一つだし、伊野尾くんは私の人生においてかけがえのない人です。
伊野尾くんはよく、Hey!Say!JUMPのメンバーとは特殊な関係といった話をするけれど、アイドルである伊野尾くんとファンである私の関係性もすごく特殊だなと思います。
1対1で顔を合わせることなんてこの先もないんだろうけど。
私はアイドルとしての伊野尾くんしか知らないけど、伊野尾くんのことがとても大切で。
伊野尾くんは私の存在すら知らないだろうけど、ファンのみんなは最大の味方だって言ってくれて。
お互いの存在があってはじめて成立する、不思議な関係だなって思っています。
よくわからないことが不安なのか、人はすぐいろんなことに名前をつけようとするけれど、私は、一言では形容できないこの関係性が好きです。
このまま、よくわからないままでいいような気がします。
明確な答えがなくて、なかなか解けない問いって魅力的じゃない?
恋愛なんかの枠に収まる二人じゃないのよ*1って歌ってるから。
そゆこと そゆこと そゆこと
一言では言い表せられない関係があることを身を持って知れたから、多様性に対して寛容でいられて、いろんな視点を持てるようになった気がします。
それからもう一つ、伊野尾くんがくれた関係性があって。
それは同じく伊野尾くんやJUMPのことが好きな人たち、つまり同担と呼ばれる方たちとの関係です。
お互いに本名も年齢も職業も知らないから、“友達”だと言うと普通は理解されないのかもしれない。
だからやっぱり“友達”というジャンルではないのかもしれないけど、私はこの関係も大好きです。
人は社会的な生き物だから、家や仕事場とは別の居心地のいい第三の場所、サードプレイスが必要らしいです。
私のサードプレイスはどこだろうと考えたとき、オタクのコミュニティかもしれないと思いました。
Twitterを開けば、各々が好きなアイドルの話をしていて、嬉しいことがあればお祭り騒ぎをして、悲しいことがあっても慰め合えて。
私はジャニオタをやってる自分が好きだけど、そうでない人からは偏見を持たれることもあるから、ジャニオタであることはあまり公言していなくて。
だから、ジャニオタの自分をさらけ出しても肯定してくれるコミュニティがあることはとても幸せです。
本当は人見知りだけど、いろんな人と仲良くなってみたくて自分から声をかけたこともあります。(まだびびってるから正直回数は少ないけど…)
伊野尾くんを好きじゃなかったら出会うことはなかった方との関係があって、人生って面白いなと思います。
伊野尾くんのファンもJUMPのファンも素敵な方ばかりで、思いがけない出会いをくれた伊野尾くんにも感謝しています。
これから先、伊野尾くんにも素敵なご縁がたくさんありますように。
あと、いつからか覚えていないけれど、伊野尾くんが幸せだといいなって思うようになりました。
きっかけがなんだったかもわからないから、具体的なエピソードは語れないけど、たとえ自分が隣にいれなくても、大好きな人には幸せでいてほしい気持ちってこういうことなのかなって思いました。
伊野尾くんと出会っていなかったら、そんな感情を理解できるようになるのはもっと先になっていたかもしれません。
もしかしたら理解できないまま、利己的な考え方しかできない大人になっていたかもしれません。
伊野尾くんを好きになったことで、一歩も二歩も大人になれたような気がします。
いつでも、きっかけや原動力は伊野尾くんの存在です。
伊野尾くんを好きになったことで、今の私があるような気がします。
ステージで歌って踊っている伊野尾くんが好きです。
メンバーと顔を合わせて楽しそうに笑っている伊野尾くんが好きです。
ファンのことを想って行動してくれる伊野尾くんが好きです。
でもなかなかファンサはくれない伊野尾くんも好きです。
ピアノを弾いてる伊野尾くんが好きです。
大学で学んだことを活かして建築のレポートをする伊野尾くんが好きです。
大学の時の友達を大切にしている伊野尾くんが好きです。
共演者さんやスタッフさんからも愛される伊野尾くんが好きです。
容姿を褒められたら両親のおかげですと答える伊野尾くんが好きです。
思い出も一緒に消えてしまいそうでなかなかものが捨てられないと言う伊野尾くんが好きです。
ラジオで涙ぐみながらお便りを読んだ後に泣いてないですと強がる伊野尾くんが好きです。
つらかった話より楽しかった話をしたいと言う伊野尾くんが好きです。
“変わらないこと“を大事にしている伊野尾くんが好きです。
30代になることに少し不安になっちゃって、その感情も素直に出してくれる伊野尾くんが好きです。
伊野尾くんの好きなところ、まだまだたくさんあって挙げ出したらキリがないよ。
アイドルになってくれてありがとう。
いつもたくさんの幸せをくれてありがとう。
伊野尾くんも、幸せでありますように。
そして、30歳のお誕生日おめでとうございます。
先のことはわからないけれど、
きっとこれからも伊野尾くんのことが大好きです。
欲しいものは生まれ変わっても
ずっと君の笑顔だけ
伊野尾くんと出会えたことは、
私の人生において最大のサプライズです。
これからもどうぞよろしく ね